メキシコ地震における日本の国際緊急援助隊(救助チーム)派遣と帰国


9月20日(現地時間9月19日)メキシコシティーでマグニチュード7.1の非常に大きな地震が発生。奇しくも今からちょうど32年前の同じ日、1985年に死者約1万人以上を出した大地震が同じ場所で発生しており、そのときの様子をまだ記憶している人も多く、市内ではパニックが広がっていたという。その日も現地では避難訓練を実施していたその矢先の大地震。今回の地震でも相当の被害が予想された。

それに伴い非常事態宣言を発したメキシコ政府。日本政府はその政府からの要請を受け,行方不明者の捜索・救助を行うために、地震発生の翌9月21日から国際緊急援助隊(救助チーム)を派遣することを決定した。72名から構成された救助チームは21日に日本を出発、現地時間同日からメキシコシティー中心部の被災地、計3か所で捜索・救助活動を実施したという。そして救助チームはメキシコ政府との協議の上、一定の役割を終えたとし、本日26日(現地時間9月25日)に帰国の途についた。

日本政府としては引き続き、被害状況の更なる把握とともに、メキシコ政府のニーズ等を踏まえ,全面的な支援を行っていく方針だという。また、日本チームの活動に対して、メキシコ政府及び国民から深い感謝の意が表明されたという。その様子は在メキシコ日本大使館および在日メキシコ大使館公式ツイッターで詳しく報告されていた。(以下、それらを一部抜粋)

最後に、東日本大震災発災当時に、同じく日本へ救助・救援の手を差し伸べてくれたメキシコ。その派遣先は宮城県名取市と言われているが、実は宮城県女川町に派遣されたという記録も女川町役場に残されていた。偶然「どうしてインド隊が女川町に派遣されたのか?」を現地で調べていたときだった。はじめは「インド隊と間違えたのでは?」と思ったが、その資料には派遣先に「大原・清水地区」とあった。たしかにそこはインド隊が入っていない地区だ。だとしたら…当時いつどのくらいの規模でどの程度の活動をメキシコ隊は行なったのだろうか。

(参考)

【報道発表】メキシコにおける地震被害に対する国際緊急援助隊・救助チームの派遣 http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_005061.html

【報道発表】メキシコにおける地震被害に対する国際緊急援助隊・救助チームの帰国 http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_005073.html


月命日(おながわ秋刀魚収獲祭とナマステ・インディア)


今日は東日本大震災から6年と6ヶ月目の月命日です。震災で甚大な被害を受けた町、宮城県女川町。あれから6年と6か月。時間の経過とともに、町も徐々に復興を遂げつつあります。そんな女川町で震災前から数えて20周年となる「おながわ秋刀魚収獲祭2017」が、今年も9月24日(日)に開催されます。「新しく生まれ変わりつつある町」女川へ足を運んでみませんか?

また、女川町へはちょっと時間的に難しいという方に朗報です。9月23日(土)24日(日)の2日間、代々木公園で「ナマステ・インディア2017」が開催されます。国内最大級のインドの祭典ですが、震災以降ご縁のあった町、女川町を応援するブース「女川町ハウス」が、今年もナマステ・インディアに登場します。ブースでは女川町の物産も販売いたします。都内でお時間のある方は是非。

ナマステ・インディア in 女川町とは? 震災を機にはじまったインドと女川の文化交流。その関連情報をツイッターで配信しています。ツイッターアドレスは https://twitter.com/namaste_onagawa アカウントは @namaste_onagawa です。


【今日9月1日は防災の日】できることからはじめよう。


今日9月1日は防災の日。8月30日~9月5日までが防災週間となっている。この間防災・減災についてのさまざまなイベントや催しが企画されている。政府主催のものとしては、本日9月1日に行われる予定の総合防災訓練がある。

政府の総合防災訓練は午前7時すぎに、東京23区を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生し、各地で震度7や6強の激しい揺れを観測したという想定で行われる。

災害の規模やタイプにより、もちろんその後の避難行動は変わるだろう。でも、避難場所は共通の場合が多い。被災後の行動や避難所の確認、家族・知人・友人どうしで、命を守る防災・減災について、改めて思いを馳せる日としたい。

写真は東日本大震災での被災してまもない、宮城県女川町の状況。あのときは避難所でさえ決して安全なところではなかった。「うちは大丈夫だろう…」自然災害に対するそんな心のすきま、ちょっとした油断が、多くの命を奪っていった。

阪神大震災以降の教訓としては、公助から共助へ。共助から自助へ。防災から減災へと、被害とともに災害に対する私たちの取り組みも変化した。昨今特に世界的規模で激甚化する自然災害とはどう向き合うのか。災害大国日本の大きな課題である。

まずはできることからはじめよう。幸い大規模災害はいつ来るかわからない反面、頻繁に来るものでもない。時間はある。いつか必ずやって来るそのときに備えよう。

避難所だった女川町老人憩の家寿楽荘
避難所だった女川町老人憩の家寿楽荘
津波に飲まれたコリラックマ
津波に飲まれたコリラックマ
自衛隊による行方不明者の捜索
自衛隊による行方不明者の捜索
インド隊による行方不明者の捜索
インド隊による行方不明者の捜索
女川町消防団の緊急車両
女川町消防団の緊急車両
 


サイン


前回、前々回と幟や旗などのサインについて言及したが、このようなサインは非常事態、災害時に特に効果を発揮する。次の写真は東日本大震災で重大な被害を受けた宮城県女川町で実際にあったケースだ。

阿部養建設
震災直後に立てられた『皆無事アベヨウ皆無事です』の立て看板

「皆無事アベヨウ皆無事です」宮城県女川町の被災現場で掲げられたこのサインの意味するものは深い。まずはここにいたこの会社の従業員が皆無事であったこと。この会社の従業員に関しては安否確認が取れたということだ。これは行方不明者の捜索に当たった自衛隊や消防・警察、そしてインド隊にとってどれほど有り難かったことか。このほかこの辺りではレストランすえひろによる同じような安否を伝える立て看板があった。逆に言うと、その地区にはそういったサインが2つしかなかった。

絶望的な状況下での一筋の光。皆このサインにどれだけ勇気づけられたことか。また、実際の行方不明者の捜索にあたり、このような現場での安否情報は貴重だ。捜索計画を立てる際にも大いに参考になる。偶然この立て看板を作った阿部養建設の阿部社長に、当時のお話を伺う機会を得たので、そのときの状況を直接聞いてみたことがある。すると、この立て看板のアイデアは阪神淡路大震災からヒントを得たのだという。詳しい説明はまた別項に譲るが、私たちも緊急時災害時被災時に「何を誰にどのによう伝えるのか」今後の防災のあり方を考えるきっかけとなる示唆に富む事例だ。


津波避難訓練とオレンジフラッグの意味


7月22日神奈川県鎌倉市の市内3か所の海水浴場で津波避難訓練が行われた。報道によると約2000人の海水浴客などがこの訓練に参加したという。

そこに登場したのが「オレンジフラッグ」。このオレンジ色の旗は津波警報を知らせるサイン。津波を知らせるサイレンがなると、ライフガードや海の家の関係者が、この「オレンジフラッグ」を振って、海水浴客に海からの避難を呼びかける。時にサイレンや防災無線などは屋外だと風に流されて聞こえにくくなったり、場所によっては聞こえづらいところもある。ましてや、海岸から離れた沖にいるケースや、聴覚障害者、日本語のわからない外国人などにとっては、この「オレンジフラッグ」の意味がなんであるのか?知っているのと知らないのとでは避難の初期行動に大きな違いが出る可能性もある。松尾市長のいうように全国的に「オレンジフラッグ」=「津波」の認識を高めていくことが大切だ。

最後に、鎌倉市が作成した津波シミュレーション動画のリンクをひとつ。
『強い揺れが長く続いたら…津波!』『海から離れ高いところへ足で避難』これが原則。
鎌倉市沿岸の場合、津波到達時間は約8分といわれています。これからいよいよ海水浴シーズン。もしもの時の避難経路の確認も忘れずに。

鎌倉市/鎌倉市津波シミュレーション動画 鎌倉で津波から生きのびる https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/sougoubousai/tunamisim2804.html


<港北区>大地震時の医療体制を変更、診療が可能な近隣の病院などを活用!


神奈川県横浜市港北区ではこの7月から次のような取り組みを実施している。(以下、新横浜新聞7月20日付記事より)

変更の理由としては、『各医療機関のスタッフや使い慣れた診療場所・医療資機材などを最大限に生かすためとし、大地震の発生後は、診療が可能な診療所や薬局は「診療中」「開局中」と書かれたのぼり旗やフラッグを掲出し、速やかに診療を開始する形』としている。

このようなのぼり旗やフラッグなどのわかりやすい形での告知や掲示は災害時、特に直後の連絡手段として重要だ。

災害から命を守るために
災害から命を守るために
大地震に備えて、3つのお願い
大地震に備えて、3つのお願い

参考資料 平成27年度横浜市救急・災害医療連絡会 次第 http://www.city.yokohama.lg.jp/iryo/kyukyu-saigai-renrakukai/20151216shiryouisshiki.pdf


月命日( 河北新報 震災アーカイブ)


今日6月11日は東日本大震災から6年3ヶ月目の月命日。河北新報震災アーカイブでは、通常は震災関連記事の見出しのみ公開していますが、毎月11日の月命日には紙面に掲載された形で記事を検索することが可能です。震災関連記事約8万件を自由に検索・閲覧できます。http://kahoku-archive.shinrokuden.irides.tohoku.ac.jp/kahokuweb/;jsessionid=4581B4BDDFE6713C26F603FB1B8796FF?0

また、インド国家災害対応部隊(NDRF)の活動記録も国立国会図書館東日本大震災アーカイブ「ひなぎく」-  http://kn.ndl.go.jp/#/
で約700件を自由に検索・閲覧できます。こちらはキーワード検索で「インド」「女川」「NDRF 」「INDIA」などを直接ご入力ください。

津波被害 鷲神浜字大道
女川町 津波被害 鷲神浜字大道 オナガワチョウ ツナミヒガイ ワシノカミハマアザオオミチ
注:写真には地震・津波・火災などの被災現場写真が多く含まれています。閲覧により精神的ストレスを生じる可能性もあります。閲覧の際はその点も十分ご注意の上でのご利用をお願いいたします。


日印友好交流年とは?


今年2017年は日印友好交流年です。『2016年11月,モディ・インド首相が訪日した際,安倍首相との間で,日印間の人の交流をさらに活発化させるため2017年を日印友好交流の年とすることに合意しました。折りしも2017年は,日印文化協定発効60周年にあたり,日本及びインドの両国において様々な交流事業を実施する予定です。こうした事業を通じて,両国の友好関係を更に強化し,様々なレベルと分野での交流が深化し,相互理解が一層増進されることが期待されます。』(以上、外務省ウェブサイト http://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sw/in/page25_000626.html より一部抜粋)そして、その日印友好交流年記念事業として、当サイトおよびそれに準じた事業および企画も、その認定を受けましたことをご報告いたします。つきましては、いままで以上に日印両国の相互理解と相互交流に資するような活動を続けて参りたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

日印友好交流年記念事業一覧 http://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sw/in/page25_000627.html

【東日本大震災インド国家災害対応部隊NDRFの活動記録】 – Activity Record of “NDRF” National Disaster Response Force from India to Japan in March 11th disaster –

日印友好交流年記念行事公式ロゴマーク
日印友好交流年記念行事公式ロゴマーク

月命日(日印交流、「絆」しっかり ナマステ・インディアin女川)


今日5月11日は東日本大震災から6年2ヶ月目の月命日。困難を乗り越え、進む復興、育む絆。女川町の場合。今年もナマステ・インディア in 女川町(ナマステ女川)が開催された。前年は9月だったが、今年は初めてのゴールデンウィークでの開催、しかも3日の女川町例大祭と重なる日程での開催。どうなることかと気をもんでいたが、それも杞憂に過ぎなかった。地元市場ハマテラスはオープン後初めてのゴールデンウィーク。期間中の女川への来場者は約7万7千人。町は大いに盛り上がった。ナマステ女川はハマテラスの向かい、まちなか交流館で開催された。3日は女川の祭神と震災で犠牲となった御霊への鎮魂と奉納の舞い。4日は残された私たちみんなへのエールと絆の舞い。自分にはそう思えた。ハマテラスと交流館を行き来するたくさんの人々。震災で命を落とされた方々も、この町の活況をきっとどこかで見守っているに違いない。これからも。。。平成29年5月11日合掌。


サンジーヴ・スィンハ氏を囲む日印交流と出版記念懇談会


先日日本で著名なインド人であり、ビジネスパーソンであり、作家のサンジ―ヴ・スィンハさんの第一衆議院会館多目的ホールで行われた出版記念パーティーにお邪魔をさせていただいた。実は同じ場所でこのような会にお招きをいただいたのは、今回で2回目だった。

1回目の前回は「インドと日本は最強コンビ (講談社+α新書)」。2回目の今回は「すごいインドビジネス(日経プレミアシリーズ)」。早速拝読をさせていただいた。最新のインド事情とインドと日本の架け橋を自負されているスィンハさんお書きになった本だけに、日本人にもわかりやすく親しみやすい文章で、インドの政治・社会・経済・文化について書かれてあった。

内容については各自でお目を通していただくことにして、インド経済の今、そしてこれからがわかる内容だったので、是非多くの方に読んでいただきたく思い、読了後はこちらの書籍を國學院大學図書館(渋谷キャンパス)に寄贈させていただいた。学生・教職員・研究者および一般にも、インドと日本の最新事情をよりよく、より深く理解していただくために。広く活用いただければと思う。

その他のサンジ―ヴ・スィンハさんの著書はこちらです。

サンジ―ヴ・スィンハ著作集

インドと日本を理解する本。おススメです。

「すごいインドビジネス」

すごいインドビジネス
「すごいインドビジネス」(日経プレミアシリーズ)サンジーヴ・スィンハ著(國學院大學図書館渋谷キャンパス所蔵)