月命日(旧女川交番について)

津波被害 女川共同ビル

今日12月11日は東日本大震災から6年と9ヶ月目の月命日。それに先立ち女川町では10日、震災の大津波により横倒しとなった「旧女川交番」について、一帯は5メートルの高さに盛り土してメモリアル公園として整備するものの、交番が横倒しになっている所だけは、被災の様子や津波のすさまじさを正確に伝えることを重視して、①盛り土をせずにそのままの状態で保存すること。②周囲の高さから「交番」まではスロープを設けて近づけるようにし、スロープの壁には震災から復興までの道のりを伝えるパネルなどを展示すること。などの保存方法の方針を、震災当時近くに住んでいた住民らに、町の職員が現地で説明会を実施。交番を遺構として整備する費用はおよそ4000万円が見込まれ、2020年7月までに震災遺構として整備される。

インド隊NDRFが行方不明者の捜索に入ったときは、現場にはまだ「旧女川交番」のほかに「江島共済会館」「女川共同ビル」の合計3つのビルが横倒しとなった状態で残っていた。部隊はすべての建物の内部もくまなく捜索。残念ながら行方不明者の発見までには至らなかったが、物言わぬそれら横倒しになった建物が、そのときあった多くの出来事を静かに物語る。(了)

津波被害 女川共同ビル
津波被害 女川共同ビル
津波被害 江島共済会館
津波被害 江島共済会館
がれき撤去後 江島共済会館周辺
がれき撤去後 江島共済会館周辺


投稿者: Kenichiro Hiramoto

平本 謙一郎 神奈川県出身 國學院大學経済学部経済学科卒 / 國學院大學大学院文学研究科文学専攻高度国語・日本語教育コース博士前期課程修了 國學院大學研究開発推進機構学術センター共同研究員 元在日インド大使館日本語講師 前岩手県復興局震災津波伝承課いわてTSUNAMIメモリアル解説員(日・英) 現公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構企画事業部事業課東日本大震災・原子力災害伝承館勤務兼2020年4月東日本大震災・原子力災害伝承館兼慶應義塾大学大学院政・メ研究科後期博士課程在籍 東京消防庁上級救命技能認定証 Kenichiro Hiramoto From Kanagawa Pref, JP, Bachelor of Economics, Kokugakuin Univ., Japanese Applied Linguistics, M.A., Graduate School of Kokugakuin Univ. Collaborative Researcher of Kokugakuin Univ. Organization for the Advancement of Research and Development, Former Japanese Instructor of EOI, Tokyo. Working for Iwate Prefectural Government, Bureau of Reconstruction as an Official Guide Staff for Iwate TSUNAMI Memorial Museum in Iwate. Belonging The Great East Japan Earthquake and Nuclear Disaster Memorial Museum and Japan-India Institute, SFC Keio Univ. Grad School PhD course at present. Tokyo Fire Department Advanced lifesaving skill certificate

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